2021年12月04日

ナム戦 AAI XM203 AAI M203 grenade launcher

こんばんは

↓は鈴友様テストショット

上記↑誤字は修正していただきました。

昔からXM203なる物が有りテストされていたと聞かされていた?書かれていた?のでそんな物があるのかとは思っていましたが近年になり色々調べましたが結局XM203なる物の刻印画像は一切出て来ませんでしたがXM203に関するファイナルレポートの写を発見しました。
 
さて内容ですが。

画像はレポートの裏表紙と作成された年月日です。



以下
レポート抜粋

ベトナムの陸軍コンセプトチームがXM203の
・40mmグレネードランチャーを戦術での適合性判断
・ランチャーアタッチメントの開発
・ベトナム共和国の米陸軍ユニットによる運用
などをベトナム共和国で確認したようです。

1969年4月 500台のXM203はベトナム共和国(RVN)に送られ、第1歩兵師団、第25歩兵師団に渡されフィールドテストされた。第101空挺師団、第11機甲師団は3ヶ月の短期評価を行った。



このリポート内には数少ない白黒画像があり、スリングアダプターが開発され使用されていました。(69年のレポートにですよ!)





そして1970年予算で製品化、物凄く早い。

6. APPROACH
500台のXM203が南ベトナムに送られ各部隊に配られました。

その振り分けは。
1st Infantry Division 100
4th Infantry Division 90
25th Infantry Division 100
101st Airborne Division (Airmobile) 110
11th Armored Cavalry Regiment 100



7. ENVIRONMENT
評価ユニットの試験地域はCorps Tactical Zones (CTZs).I、II and III CTZにはメコンが含まれまていました。(湿度の高い水辺地域でのテストを行った。)レポートには所属と評価者名や評価内容などが書いて有るが今回は訳しません。

やはりXM203は有るのかと探しているとフェイスブックにXM203の動画を上げているの発見!



手でも持って話しているだけで全く刻印を映さない!
Rock Island Arsenal Museum?博物館だ!では刻印を確認できるか問い合わせてみました。1週間ぐらいして返答をいただき画像までいただきました!もちろん少額ながら寄付も致しました。

いただいたXM203刻印画像がこれです。





AAI製XM203と刻印されています。
もちろんRock Island Arsenal Museumより
ネット公開も許可いただいたものです。

ナム戦M203は数々記録に残っていますが、1969年4月~1971年までは確実にAAI製M203がベトナムの戦場にあり71年のColt契約からの製造とはいえ72年に米軍は撤退をしているのでベトナムでのM203はほぼAAI製刻印のM203だったと思われる。
*XM203シリアルナンバーを見ると500番台は超えており、何番からベトナムへ送られたかは不明。





*AAI M203は10000丁生産されたようですが真偽は不明です。Coltはその後、1971年以降M203を製造する契約を獲得したようだが71年予算でColt製造が始まるのであれば物理的にColt製203はベトナムに少数しか入っていないのではないかと思います。



動画内にAAIタイプのクアドラントサイトが確認できます。ナム戦タイプのサイトはこのタイプだと思いますが実は見た事が有りません。





1972年のマニュアルでも確認できますが少々形が違うようなので数タイプはあるようです。マニュアル上のM203はすべて刻印が見えませんがたぶんAAIではないかと想像しています。

そして
ナム戦sealsがM203を何年から使用しているか?気になりだしたので色々情報を漁りました。



この画像、実に興味深くM203が69年に陸軍でテストされている間かその後か?早い時期に戦場に持ち込まれたと思われる画像です。xm148、ストーナーコマンド共に写っている画像なので!

雑誌Small Arms Review
”40mm shoulder-fired grenade launchers and the seals By Kevin Dockery”
より文章抜粋
AAIデザインは1968年8月2日にさらなる開発の契約を獲得した。1968年11月初旬、AAIの設計はXM203 40mmグレネードランチャーとして正式に承認された。

By Kevin Dockery(ケビン・ドッカリー)
ケビン・ドッカリーはアメリカのフィクションおよびノンフィクションの作家であり、軍事史家でもある。彼は海軍シールの歴史と武器を解説などしている著名な方です。 ウィキペディア(英語)より


1969年4月、500丁のXM203グレネードランチャーが3か月の戦闘評価のためにベトナム共和国の米陸軍に送られました。          (この辺もほぼ同じ内容)

SEALは1970年までにM203グレネードランチャーの受け取りを開始し、現在までM203を使用し続けている。

上記は抜粋ですが1970年に受け取ったようです、この文章以外、資料と言われるものが無いのでほぼ間違いはないと思っております。SEAL装備で使用なら1970年以降でAAI刻印は確定です!

テストしていた陸軍系はM203使用率は高く結構な画像が残っていますね。
その辺は他の先輩方がお書きになっているのでここでは省かせていただきます。



ここまで調べると刻印を入れたくなりますよね!

数十年の悩みが解決できて満足しましたがやはりAAI刻印を入れたくなり鈴友様へ打診をして半年ようやく三丁のXM203が完成しました。





エアガンをAAI製M203にするにはトリガー周りのピンをロールピンと入れ変えれば結構再現できます。



バレルロックは今の形とは違い溶接タイプが付いていました。




↑実バレルロック

これが何年までついていたか不明ですが実M203を見ると矢印の所が平らです(溶接)


AAI M203


レプリカ AAI M203

動画で見る限り刻印の反対面にはイーグルスタンプが押されているのでこれも押してもらいました。



*イーグルスタンプ(DOD ACCEPTANCE STAMPS=DAS(Defense Acceptance Stamp))ROUND DEPARTMENT OF DEFENSE ACCEPTANCE STAMP=国防総省の承認スタンプM203、M79、XM148、XM177E1、E2などにも押されていました。M1ガーランド戦後タイプM14ライフルにはストックに押されていました。
 
さすがにここまで作りこむと大満足です!



ナム戦で持つなら203はAAI刻印が入った個体です。
興味があればヨウスニクスにご相談ください。

つづく







  


Posted by DJVietnam  at 21:00Comments(0)エアガンサープラスモデルガン